お母さんの留袖どう決める?柄の意味を知れば好みの留袖が見つかります!

お母さんの留袖

結婚式では新郎新婦の衣裳選びが重要視されていますが、隣に立つ母親もそれに見合った衣裳を着なくてはなりません。

それが黒留袖になるのですが、普段着物を着ない人からするとどのような物を選んだらいいか分からないという人も多くいます。

そこで今回は母親が着る留袖の選び方について詳しく紹介していきます。

価格帯や絵柄についても紹介していきますので、自分たちに合った留袖を見つけることが出来るようになるでしょう。

目次

なぜ留袖を着なくはならないの?

なぜ留袖を着なくはならないの

まずは留袖について紹介していきます。

「結婚式で母親の着る衣裳は留袖」というのは当たり前のようになっていますが、なぜ母親衣裳留袖でなければならないのかご存知でしょうか。

それが服装マナーであると言ってしまえばそれだけなのですが、なぜそのマナーに母親が当てはまるのかというところまでは知らない人が多くいます。

そこでここではなぜ母親が留袖を着なくてはならないのかについて3つ詳しく紹介していきますので、留袖を着るかどうかの検討材料にしてください。

・結婚式はフォーマルマナーの服装

・母親は主役の新郎新婦の親でありゲストをお迎えする立場

・留袖を着るのがマナーだけど、苦手な人は洋装でもOK

 

結婚式はフォーマルマナーの服装

そもそも結婚式というのはフォーマルな場であるため、新郎新婦はもちろん、ゲストもそれぞれの立場にあった正装を着なくてはなりません。日本での女性の正装は留袖になります。

なぜ黒留袖が正礼装になるのかというと、和装が当たり前だったころから既婚女性は黒の留袖を着ており、その名残が今も残っているためです。

黒というのは、和装の中では「不動の色=夫・嫁いだ家以外の色には染まらない色」とされ最も格の高い色とされていました。

そのため、母親や祖母などの嫁ぐ女性のみが着ることが出来るのがこの黒留袖だったのです。

黒留袖が一般的ですが、色留袖で5つの家紋が付いていれば母親でも問題なく着ることが出来るため、黒だと暗くて苦手という人は色留袖がおすすめです。

海外の場合、時間帯や立場によってドレスの丈の長さや形が変わってくるので礼装に対して細かい指定が入ります。

日本の場合は、女性の正装=留袖になるため、簡単である利点があります。

ただし、新郎新婦が格式にはこだわりたくないという希望やリゾート婚などで、服装の指定が入った場合には留袖を着る必要はありませんのでその結婚式にあった服装を選びましょう。

 

母親は主役の新郎新婦の親でありゲストをお迎えする立場

結婚式はフォーマルな場であると先ほど説明しましたが、現代の結婚式では新郎新婦の両親は二人と共に「ゲストをお迎えする立場」にあります。そのため、ゲストを迎える立場としてちゃんとした正装で迎えるのがマナーなのです。

職場の上司や主賓の方に挨拶回りをしたり、華やかな恰好の新郎新婦と写真撮ったりすることも多いため、出来る限り正装である留袖を着た方がゲストに失礼のない対応が出来ます。

 

留袖を着るのがマナーだけど、苦手な人は洋装でもOK 

洋装とは違い何時の結婚式でも正礼装である留袖を着るのが一番安全であることを伝えてきましたが、中には締め付けが苦手だったり留袖を着たくないという人もいることでしょう。

そのような場合は、新郎新婦も家族もOKでそこまでマナーに気にする必要がなければ無理強いしてまで留袖を着てもらう必要はありません。その場合は可能な限り両家で服装の種類を揃えるのがおすすめ。

足首までの長さのロングドレスにするのか、セパレートタイプのスカート×ジャケットにするのか決めておくと、格に差が出ずに着ることが出来ます。

 

 

留袖を選ぶ4つの方法

留袖を選ぶ4つの方法

留袖が結婚式で一番好ましい正装であることを紹介してきましたが、それぞれの結婚式によって雰囲気や事情が違いますので、必ずしも留袖を着なくてはならない決まりがあるわけではないことを理解しておいてください。

とはいえ、まだまだ国内での結婚式の場合、格式やしきたりを気にされる人が多いですから、可能な限り留袖を着てほしいものです。

そうするとどのような留袖を着るのか決める必要が出てきます。しかし、普段着慣れない人からするとどのような留袖がいいか迷ってしまう人も多くいるのです。

そこでここでは留袖を選ぶ方法について4つ紹介していきます。

・好みの色・柄で選ぶ

・予算で選ぶ

・店舗で試着して選ぶ

・カタログから選ぶ

 

好みの色・柄で選ぶ

せっかく着る留袖ですから好みの留袖を着てほしいものです。

そこで、まずは好みの色や柄で選びましょう。

パッと見た時に気にいった柄や色味で決めて問題ありません。

【立場別おすすめの色味】

・母親:前に出たり写真に残ったりするため刺繍が入っているような華やかな柄がおすすめ。

・祖母:朱赤や白、金糸の淵刺繍など落ち着いた柄がおすすめ

・姉妹:友禅(染)などの色が鮮やかではっきりしたような柄がおすすめ

 

予算で選ぶ

留袖の価格は1~10万円前後と幅が広いです。

そのため留袖代にいくらかけられるかの予算によって選ぶのも限られるため選びやすくなります。

そのうえで色や柄を参考に選ぶとより選びやすくなりますよ。

 

店舗で試着して選ぶ

一番確実で安心なのが店舗で試着して選ぶ方法。

実際に羽織ってみることが出来るため具体的なイメージが付きやすく選びやすくなります。

自分では気づいていないけれど実はサイズが違っていた、などにも気付けることが出来るため、サイズや柄を確実に選ぶことが出来ます。

また、当日の案内や持ち物についての説明も直接聞くことが出来るため、心配性な人の場合は店舗で選ぶことをおすすめします。

 

カタログから選ぶ

遠方や中々外出が出来ないという人はもちろんカタログから選ぶことも出来ます。

その場合、新郎新婦にカタログを請求することになるのですが、直接式場に電話してカタログを請求することも可能です。

全身の写真を見ることが出来るためカタログでも問題なく注文することが出来ますよ。

 

 

留袖の柄

留袖の柄

これまで留袖について詳しく紹介してきました。

どのようにして選ぶのがいいかイメージすることが出来たと思いますが、留袖には様々な柄があり、選ぶのに悩んでしまうという人も多くいます。

そこで最後は留袖の柄について紹介していきます。

それぞれの立場にあったもおすすめしていくので好みの柄を探してみていください。

・鳳凰

・御所車

・鶴、松

・竹

・宝尽くし

・花

・貝合わせ

 

鳳凰

裾全体に広がる鳳凰はとても華やかで160cm程ある身長の方におすすめ。

鳳凰は霊長として扱われ力強いイメージがあるので、新郎の母親におすすめの柄となります。

 

御所車

昔の花嫁の嫁入りするための移動道具として使われていた御所車は新婦の母親におすすめ。

花も一緒に描かれている柄が多いため華やかな留袖になります。

 

鶴、松

長寿を意味する鶴や松は誰が着ても縁起のいい留袖です。

落ち着いた色味や柄行も小さいデザインが多いため、特に祖母に選ぶ人が多い傾向にあります。

 

おめでたい柄である松竹梅の中一つで、竹はぐんぐん育つことからこれからも元気でいてほしいという願いを込めて新郎の母親に好まれています。

緑が鮮やかな柄が多く、優しい印象になるため春~夏の季節にもぴったりです。

 

宝尽くし

その名の通り、古くから伝わる宝物がたくさん詰まった柄を宝尽くしと呼びます。

代表的なのは「打出の小槌」や「筒守<つつまもり>(宝巻を入れるもの)」などで、おめでたい柄に溢れた柄になります。

金や薄桃色、白や橙色などの柔らかい色味に丸っこい小さな柄が集まっているため、可愛らしい柄だと若い世代の人からも選ばれています。

 

華やかな留袖と言えば花の柄。

花の種類や染や刺繍の柄によって雰囲気や意味がかなり違ってくるので、好みの花を選ぶので問題ありません。

 

【花の柄の種類】

芍薬、牡丹、ユリ:

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユリの花」という言葉があるようにそれぞれの花を描いた柄があります。

大きな花なので特徴的でかつ華やかであり、新婦の母親や姉妹に好まれます。

 

菊:

留袖に描かれる菊は、中国から来た花で中国ではとてもおめでたい花とされており、留袖でも縁起物の花として描かれています。

他の柄とよく描かれていることが多い菊ですが、結婚式で着るのには縁起のいい花ですので安心して選んでください。

 

桜:

春のイメージが強い花ですが、桜は日本を象徴とする花であるため、縁起のいい花として通年着ることが出来る柄です。

華やかで優しい柄であるので誰からも愛される柄になります。

 

貝合わせ

可愛らしい丸っこい貝殻が描かれた柄は、貝合わせと呼びます。

昔の女の子の遊び道具であったため、新婦の母親が多く着ています。

 

 

予算や留袖の意味が分かれば好みの留袖が見つかる

予算や留袖の意味が分かれば好みの留袖が見つかる

今回は留袖について詳しく紹介してきました。

馴染みのない人からすればなぜ結婚式で留袖を着なくてはならないのかと考えてしまう人も多くいますが、日本における結婚式のマナーや母親の立場というものを理解できると留袖の必要性というのが理解できると思います。

また、留袖の柄に二人への想いを込めて着ることが出来るのは、留袖だからこそ出来ることですので、二人をお祝いする気持ちを留袖に込めて参列するのも素敵なことではないでしょうか。

留袖の意味を知って、予算や好みにあった素敵な一着が見つけられるといいですね。

 

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今回の記事が少しでもあなたのお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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